第54公立学校区(School District 54)移住・教育ガイド
シャンバーグを中心に、ホフマンエステーツ、エルクグローブビレッジ、ハノーバーパーク、ロゼル、ストリームウッド、ローリングメドウズまで広がる、イリノイ州最大規模の公立学校区です。
1. 学区概要
学校数:28の幼稚園・小中学校
生徒数:約15,500人
スタッフ数:約2,000人(教師1,288名+指導サポートスタッフ)
運営方針:
生徒全体の成功に焦点を当て、健康・安全・学習チャレンジをサポート
教育効果向上のため、教師の継続学習・研修(PLC)を重視
2. 多様性と支援体制
人種・言語の多様性:
約20%の生徒が92言語を話す英語学習者
約19%が経済的に困難な家庭出身
約10%が個別教育計画(IEP)による支援対象
支援スタッフ:
メンター、リテラシー・数学・バイリンガル指導コーチ
才能教育教師、特別支援教育教師
各クラスの教師を補助し、日々の数学・読解授業も担当
行動支援:
PBIS(Positive Behavioral Interventions & Supports)を実施
社会性・情動学習を促進し、ポジティブな学習環境を提供
3. 学力実績
イリノイ州全地区の成績上位5%に入る実績
数学・読解能力で基準を超える生徒の割合は州平均の約2倍
4. 多言語学習プログラム
デュアルランゲージ(Dual Language)
小学校レベルで英語とその他の言語が半々の構成
生徒は英語・スペイン語・日本語など複数言語で学ぶ
目的:
英語を母語としない生徒も、2言語で学年レベルの学力を習得
社会的状況に応じて2言語を効果的に使用
読み書き・コミュニケーション能力の向上
異文化理解と多文化対応能力の育成
チャイニーズ・イマージョン(Chinese Immersion)
一方通行型(多くの生徒は中国語未経験)
中国語の授業を通して高い学力と文化理解を育成
イングリッシュ・パートナー教師と協働で2言語教育を実施
5. プログラムの目標
英語を母国語としない生徒も含め、すべての生徒が2言語で学年レベルの学力を身につける
年齢に応じた社会的状況で、2言語を快適かつ効果的に使用
読み書きとコミュニケーション能力を2言語で習得
文化の多様性を理解し、異文化対応能力を発揮
まとめ
第54公立学校区は、多様性・教育水準・支援体制・多言語学習に優れた、イリノイ州でも最も教育環境が整った地区です。
家族でシャンバーグに移住する際、学校選択や言語プログラムの利用を考慮すると、子どもの学力・文化的能力を最大限に伸ばすことができます。
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